健康法
高血圧にはカカオが効果的!チョコレートを食べて高血圧を予防しよう!
チョコレートは甘いお菓子で、たくさん食べると虫歯になったり太ったりするイメージがあります。
しかし、最近はチョコレートに高血圧予防をはじめとした健康効果があることがわかり、たくさんの論文も発表されています。
そこで今回はチョコレートの血圧抑制効果について見ていきます。
チョコレートは昔、薬だった?
チョコレートは砂糖をふんだんに使った甘いお菓子。
健康に良くないイメージがありますが、昔は薬として用いられていました。
チョコレートの原料、カカオが食べられるようになったのは紀元前2000年頃と言われ、「神の食べ物」として大変貴重に扱われていました。
当時はカカオをペースト状にして水などに溶かす「飲むチョコレート」でした。
その後、現在のように砂糖が加えられ固形化し、江戸時代になると日本にも伝わってきました。
当初は高価だったため上流階級だけが口にできるもので、薬としての側面も強かったそうです。
その後、製造方法の改良などによって、一般大衆にも広まり、食べやすいお菓子になっていきました。
チョコレートの血圧抑制効果
チョコレートの原料、カカオにはポリフェノールが含まれています。
カカオのポリフェノールの主成分であるエピカテキンには血圧を下げる効果があります。
血管を広げる
エピカテキンは小腸で吸収され、血液中に取り込まれます。
すると血管内の細胞を活性化させ血管を拡張させます。
このような流れで、エピカテキンは血圧の上昇を抑えます。
抗酸化作用
エピカテキンはポリフェノールの一種で強い抗酸化作用があります。
体内の活性酸素を除去するため、血管の老化を防ぐことができ、高血圧の予防にも役立つのです。
高い吸収率
エピカテキンは、お茶やワインに含まれるポリフェノールに比べて、体内への吸収率が高くなっています。
お茶やワインのポリフェノールの吸収率が10%前後であるのに対し、エピカテキンは20~30%程と高い吸収率を誇ります。
高血圧に効果的
愛知県蒲郡市で行われた実証実験では、チョコレートを毎日一定量摂取すると血圧が下がるという結果が出ました。
正常血圧の人よりも高血圧の人の方が血圧の下げ幅が大きいことから、チョコレートの継続摂取は高血圧に効果的と言えます。
血圧を下げるチョコレートと食べ方
カカオ分が高いチョコレート
蒲郡市で行われた実証実験で使用されたチョコレートは、カカオ分が72%のものでした。
カカオ分が多いチョコレートは一般にビターチョコレート、ブラックチョコレート、ダークチョコレートなどと呼ばれています。
ミルクチョコレートやホワイトチョコレートは糖分が多く、カカオ分が低くなるため、大きな効果は望めません。
血圧を下げるためには、できるだけカカオ分が高いチョコレートを選ぶことが重要です。
少ない量でも継続的に
チョコレートの健康効果については、板チョコを1日1~2枚食べると効果的という研究が多くあります。
しかし、ビターチョコレートはミルクチョコレートよりも脂質が高いため、板チョコは2/3枚以下に抑え、カロリーを抑えることが大切です。
また、蒲郡市の実証実験では1日25g(板チョコ半分以下)で行われていたため、需要なのは一定量を継続して摂取するということです。
チョコレートにはストレスや美容にも効果があり、昔は薬として扱われたという話にも頷けます。
食べ過ぎには注意が必要ですが、カカオ分が高いチョコレートを食べて、高血圧を予防しましょう!
スポンサーリンク